人狼流浪記

少なくとも人に読ませるようには書いていない。

「迷彩」分析

以前、

コテハンゲーではメタ推理も積極的に使う」

という類の話をしたことがありますが、

 

そのくだりで、今回は迷彩さんのログを分析してみることにしました。

今回は物は試しということで、

外部ツールを使ってログ分析をしてみます。

 

 

分析方法(使用許諾)

ユーザーローカルAIテキストマイニングによる分析を使用。

https://textmining.userlocal.jp/ 

利用報告済です。

 

  • 直近の村人5戦、人狼5戦のログから計300発言を抽出。
  • 配役は10a狩、11A、12a猫、配役の統一はしなかった。
  • コテハン名などは手動で削除し、出現頻度を調整をする。
  • 他人の発言の引用ログは2行目以降のみ削除した。
    →1行目の引用は削除していない。
     >これは作業過程の都合。該当箇所は僅かなので分析には影響しないとした。

 

分析結果

村人の場合

スコア評価の場合(特徴の強さによる評価)

出現頻度評価の場合

 

人狼の場合

スコア評価の場合(特徴の強さによる評価)

出現頻度評価の場合

村人の場合も、人狼の場合も「吊る」「思う」の単語がが頻出した。

 

特徴語マップ(単語の分布)

それぞれの単語がどちらの文書により多く出現するか、またその単語が文書においてどれだけ特徴的であるかを2次元にマッピングしています。 上寄りな単語はこの文書の特徴的な単語であることを、下寄りな単語はどんな文書にも出現する一般的な単語であることを示しています。ユーザーローカルAIテキストマイニングより

「遅い」「黒い」など、相手に疑いを掛ける発言人狼の場合に多い。

対照的に、村人の場合は「白目」という、相手を擁護する単語がやや見られる。

 

ネガポジマップ(単語の分布2)

それぞれの単語がどちらの文書により多く出現するか、またその単語の意味がどれだけポジティブ・ネガティブであるかを2次元にマッピングしています。 上寄りな単語はその単語がポジティブな意味を持つことを、下寄りな単語はその単語がネガティブな意味を持つことを示しています。ユーザーローカルAIテキストマイニングより

全体的にそもそもネガティブな単語が多い。

「怪しい」「厳しい」「重い」「怪しい」などの相手を疑う単語人狼のときに多い。

 

「強い」「分かりやすい」「白い」は全てポジティブな単語に見えるが。

「強い」「分かりやすい」という白黒ではなくPSを評価する単語人狼の場合に多い。

 

単語分類(各形容詞の出現頻度と割合)

2つの文書に出現する単語を、それぞれどちらの文書に偏って出現しているかでグループ分けし、表にしています。グループ中の単語は出現頻度が多い順に並ぶ傾向があります。ユーザーローカルAIテキストマイニングより

名詞、動詞の出現頻度順割合は傾向を見いだせなかったため省略。

 

形容詞の分布(出現頻度順)

単語
村人
 
50
良い
 
50
 
100
遅い
 
0
 
100
っぽい
 
0
 
100
難しい
 
0
 
100
黒い
 
0
 
91
高い
 
9
 
89
ほしい
 
11
 
68
無い
 
32
 
86
いい
 
14
 
81
怪しい
 
19
 
100
あやしい
 
0
 
100
すっごい
 
0
 
100
上手い
 
0
 
100
付けづらい
 
0
 
100
低い
 
0
 
100
分かりやすい
 
0
 
100
厳しい
 
0
 
100
強い
 
0
 
100
欲しい
 
0
 
100
重い
 
0
 
0
悪い
 
100
 
68
白い
 
32
 
68
見辛い
 
32
 
0
つらい
 
100
 
0
やばい
 
100
 
0
やりやすい
 
100
 
0
凄い
 
100
 
0
多い
 
100
 
0
少ない
 
100
 
0
手っ取り早い
 
100
 
0
楽しい
 
100
 
0
薄い
 
100
 
0
辛い
 
100
 
0
面白い
 

先程の分布図と同様、

「遅い」「黒い」「怪しい」などの、相手を疑う言葉人狼のときに多い。

 

ただし、「白い」という単語は村人の場合に多く見られる訳ではなく、

むしろのときのほうが多いという結果になった。

 

人狼の場合には、相手を評価する単語が多く見られるが、

村人の場合には「つらい」「やばい」「面白い」など、

対人評価ではなく、人狼ゲームそのものに対する感想が多い。

 

人狼に多い「難しい」と、村人に多い「手っ取り早い」は対照的な印象。

 

単語分類

2つの文書に出現する単語を、それぞれどちらの文書に偏って出現しているかでグループ分けし、表にしています。グループ中の単語は出現頻度が多い順に並ぶ傾向があります。ユーザーローカルAIテキストマイニングより

相手を疑う「遅い」「難しい」「黒い」という単語類。

相手のPSをに評価する「上手い」「分かりやすい」「強い」という単語類。

これらは人狼の場合に頻出する傾向がある。

 

相手のPSをに評価する「ヤバい」は村人の場合に頻出。

 

やや村人より人狼のほうが、

言葉遣いについて、誇張表現を使用する頻度が高いように感じる。

人狼に多く見られる「すぎる」↔村人に多く見られる「かも」「くださる」

 

村人の場合の「書く」と人狼の場合の「喋る」。これも対照的に見える。

 

総評

全体的な傾向。

人狼の場合は積極的に相手に疑いをかける傾向がある。

人狼のときのほうが考察に積極的な可能性がある。

 

また、相手にPS評価に関しては、

  • 人狼の場合は相手をに評価する傾向、
  • 村人の場合は相手をに評価する傾向、 がやや見られた。

 

 

また、村人の場合は相手の白黒評価について消極的な可能性が若干あり、

ゲームそのものに対する評価する発言を行う傾向が見られた。

 

 

出現頻度としては低いが、

村人のみに出現する「書く」と、

人狼のみに出現する「喋る」の違いも若干興味深い。

仮説としては、人狼は「書く人」、村人は「喋る人」という意識がある可能性がある。

 

また、人狼よりも村人のときの方が、

思考をシンプルにしたがる傾向がある可能性がある。

人狼に多い「難しい」↔村人に多い「手っ取り早い」

 

分析の限界について。

  • 分析に出したログは、人狼の発言数の方が多いため、
    中心軸が人狼の発言に傾いた分析となっている可能性が高い。

  • また、分析対象になった狼のログは占い騙りのログが多かったため、
    占い理由文などに黒考察が多く見られた可能性が否定できない。

 

あくまでも単語の出現頻度を分析するテキストマイニングですので、

実際にはログを読ん込んで、質的に、個別具体的な分析するほうが良いのでしょう。

 

以上、

テキストマイニングで、どのぐらい相手のプレイを分析できるのか、

という実験でした。